SYCIP Bikes Road Rebuilt By Culture Club
つい先日、復活を果たした SYCIP J.B Barといい(このハンドルについては後日改めてご紹介します)、Jeremy Sycip の作るものはどこか肩の力が抜けていて、それでいて細部までこだわり抜いたモノづくりを行なってます。

今回のバイクもシンプルでありふれたロードバイクのようにも見えますが、細部を見るとそこには彼の持つこだわりとモノづくりへの信念を感じることができます。

今回のバイクは元々オーナーがいたのですが、訳あって僕らの元に。
パーツを見る感じ2005~10年くらいに組まれたと推測できるのですが、当時はまだSTIレバーがいわゆる「触覚」タイプでした。

その構造上シフトのフィーリングが軽く一定の根強いユーザーもいるのですが、メカニックの目線からするとワイヤーの取り回しがなかなか綺麗にいかない印象のあるタイプでもありました。
そこにJeremyはより綺麗に美しく、そして負荷を減らせる「手間」を加えました。
ヘッドチューブ横の小さなリング。

最初は必要か?と感じたものでしたが、組み上げてみると、彼がこれを溶接したからにはそれに応えなくては。という思いに一転。この小さなリングが垂れ下がるワイヤーを支え無理な負荷を与えず、さらには美しいワイヤリングを実現。

また、フレームポンプの突起にシートステーにはラックのダボ穴が配置されており、タイヤクリアランス的にはロードなのですが、どこかランドナーのような使い方を想定していそうなフレーム。

シンプルで装飾もほとんど無くシンプルなフレームですが、そこには細かなこだわりと、乗り手への配慮が散りばめられたバイクなのです。 彼のこだわりと哲学に応えらるよう、ホイールやワイヤリング、各部のメンテナンスを行なった1台です。







このバイクの行き先はすでに決まっていますが、今回のようにバイクや乗り手の皆さまに合わせてアッセンブル、カスタムを行なっております。

ぜひみなさまのご相談お待ちしております。