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2025/9/6

チューブラータイヤから自転車の歴史とモノを学ぶ。

9月に入り、暑さは残りつつも夜の涼しさや店に並ぶ商品の変化からなんとなく秋を感じる瞬間が増えてきましたね。そんな9月に入る直前、最後の夏を感じようと岐阜県と長野県の境にある乗鞍岳へヒルクライムしに行ってきました。

ライドについてはまた別の記事で紹介しようと思いますが、個人的に今回のライドで初めての試みを行いました。
それは「チューブラータイヤ」を使用したということ。

チューブラータイヤって?

「チューブラータイヤ」という単語を初めて聞く方もいらっしゃると思うので、まずは自分たちが使っているタイヤとの違いをご紹介。

左がお馴染みクリンチャータイヤ、そして右が今回使用したチューブラータイヤの断面図。

見ての通り、チューブラータイヤはリムに引っかかるビードという箇所がなく、その代わりリムセメントや専用の両面テープを使用して直接リムへ接着し固定します。

この構造にはもちろんメリットデメリットがあります。

メリット

  • タイヤ、リム共に軽量に作られている
  • タイヤサイドが構造上柔らかいので乗り心地がとても良い
  • タイヤの変形がスムーズに行われるのでグリップ力も良い
  • リム打ちパンクがしにくいことにより空気圧をとても低くできる(シクロクロスにとても有利)

デメリット

  • タイヤ、リム共に通常のものとの互換性が一切ないので全て専用品が必要となる
  • タイヤ、リム共に通常のものに比べ選択肢が少ない
  • パンク修理がほぼできない(不可能とは言いませんがかなりの熟練の技が必要になります)
  • 取り付けにとても手間がかかる(最低3日)
  • タイヤや取り付けの工賃などが高価になる傾向あり。

メリットデメリット関係なく今回特に印象が強かったのは「取り付けにとても手間がかかる(最低3日)」という点。

タイヤを貼り付けるには

  • リムへセメントの塗布(24時間乾燥) x2
  • リム、タイヤのふんどしに薄く塗布
  • タイヤをリムに貼り付け
  • タイヤを動かしセンターを出す
  • 空気圧を上げより密着させる(24時間乾燥)

転がりの良さと軽さ、しなやかさといった走る時のメリットはもちろん感じました。
ただ、なんといってもそこまでの道のりが長く大変。それゆえ、「レース機材だなぁ」という感想も。

また、その構造上、タイヤが真っ直ぐに装着するには貼り付ける際にタイヤの位置を微調整する必要があり、作業者の技量によって出来栄えが大きく変わる特徴もあります。
作業しながら感じたことは、自転車の作業というより、器に漆を塗ったり工芸品を作る職人に近い感情を抱きました。

それはそれである意味楽しい作業ではあるのですが、果たしてそれをライドの出先でやるか…?と言われるとぶっちゃけ「やりたくない!」という気持ちしか出てきません。(嫌な顔をするかもしれませんが、もちろん修理や組み付けのご依頼はしっかり受付ますよ!!笑)

130年前はこれが当たり前だったのですが、そこへ一石を投じたのがタイヤメーカー「ミシュラン」です。

15分で交換できるタイヤを作ろう

レースでのパンクに対応するという理由からミシュランが掲げて生み出されたものが、僕らが当たり前に使う「クリンチャータイヤ」なのです。
これが世に出て普及し始めたのは1976年ごろ。
200年の歴史がある自転車の歴史からすると、実は割と最近のことなのです。

掴むという意味の「クリンチ」からきているクリンチャータイヤは、その名の通りリムでタイヤを掴み込む構造になっており、それまで必要だったタイヤとリムを繋ぎ止める接着剤が不要になり、目標通り15分以内で交換ができるようになりました。

また、この構造はタイヤとリムが嵌る場所が必然的に決まるため、チューブラータイヤの中で一番難しく労力がかかり、かつ必須な「タイヤのセンターを出す」という作業が丸ごと必要なくなったのです。

実際に作業することで、今更ながらこのクリンチャーという仕組みのありがたさを実感し、先人の知恵と努力に感謝する瞬間となりました。

誰が作業しても短時間で、出来栄えも均一になる。こんな理想的な形を僕たちは何気なく普段から使っていますが、これのおかげで手軽に自転車を始められ、パンクしても自分で簡単に直したり、お店で修理をしても費用を抑えられるということは実はとてもありがたいことだったりします。

自転車に関わらず、現代のモノや仕組みは長い年月と多くの人の知恵や努力により、そうやって便利なものに変化してきています。

必ずしも不便な時のことを体験する必要はありませんが、今あるものがどんな理由で生まれたのか、歴史を知ることでそれまで高い壁だと思っていたものでも、知ってやってみることで実はもっと低く、乗り越えることができるものだと気づくことができるかもしれません。

100年前に考えてくれたクリンチャータイヤのおかげで今、手軽に楽しく遊べる自転車。
せっかくなら自分でより扱えるようになってより自転車を楽しんでみませんか?

カルチャークラブでは毎月定期的にスクールを開催しておりその中にはもちろん、タイヤ交換のスクールもあります。

直近では9/12(金) 18:00~ 開催いたします。

参加をご希望の方はこちらからご連絡をお願いたします!

タイヤ交換を覚えることで出先でのトラブルも簡単に対処できますし、より遠くへ、より多くの場所へ遊びにいくことができます。

ぜひタイヤの着脱をマスターして遊びの幅を広げていきましょう!

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時間:18:00~(約1時間の講座となります。)
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ディスクブレーキバイク・コンプリート:¥45,000 / 1Day
シングルスピードバイク・コンプリート:¥35,000 / 1Day
1台完成までしっかりとレクチャー
(当店取り扱いメーカから選択、持込みも可能。)

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Front & Rear set:¥25,000 / 1Day
Front or Rear:¥15,000 / 5~6Hour
(パーツ類は当店取り扱いメーカから選択、持込みも可能。)

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¥3,000 / 1Hour
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¥1,000~
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