「ひとことでディスクブレーキと言っても」 – 6穴式とセンターロック
今や自転車のブレーキの標準になってきたディスクブレーキ。
ブレーキシューでリムを挟んで止まる従来のリムブレーキに比べ、ディスクローター( 以下、ローター)と呼ばれる円盤状の金属プレートをパッドで挟んで止まるディスクブレーキは、雨などの天候の影響を受けにくいのが特徴です。荷物を積んで重くなったツーリングバイクでも安心して坂道を下れます。
ディスクブレーキの場合、ローターを車輪の中心にあるハブに取り付ける必要がありますが、その取り付け方法が2通りあることはご存知でしょうか?
1つは6つのボルトで固定する方式で、俗に6穴式や6ボルトタイプと呼んだりします。 ハブやローターの加工が容易なので多くのメーカーが採用しており、選択肢が多いのが魅力。
また、6つのボルトは六角レンチではなく、より固く締め付けられるようにトルクスボルトになっています。
もう1つはカセットスプロケットと同様にロックリングで固定する、センターロック式です。 シマノによって開発された規格で、専用の工具が必要になりますがトルクスレンチを必要としないので着脱が容易です。 また、6つの点ではなく、面でしっかりと固定することが出来るのも嬉しいポイント。
それぞれの互換性ですが、シマノのセンターロック式のハブへはセンターロックアダプターを使うことで別のメーカーの6穴式のローター取り付ける事が出来ます。
ですが、6穴式のハブにセンターロック式のローターは取り付ける事はできないので注意が必要です。
今乗っている自転車はどちらの取付け方式を採用しているのか、一度確認してみて下さい。 毎日何気なく乗っている自分の自転車への興味と愛着が、更に湧くこと請け合いです。