チグハグだっていいじゃない / Build only one side wheel.
名古屋では月曜日から強弱を繰り返しているシトシト雨。
通勤にはレインウェアが必要だし、ブレーキシューはどんどん減るし、でも花粉の飛散は収まるから良いとも悪いとも言えません。 全部はいらないけど、欲しいトコだけ欲しいな…と無理な願いを考えています。
残念ながら雨には無理かもしれませんが、自転車ならそんな願いが叶ってしまいます。
今回のテーマは、お持ち込みで相談をいただいた26インチのマウンテンバイク。
まだまだ作業途中のためパーツが不揃いですが、フォーカスするのはフロント部分です。
元々はサスペンションフォークが付いていたのですが、長く使用したため調子が悪くなってしまったそうです。 また、今は街中や砂利道がメインロードで、サスペンションではオーバースペックかな? と思い始めたとのこと。
他のパーツ交換もありますが、ひとまずフォーク問題を解決しましょう。ということで、タイミングの良いことにユーズドの26インチ対応のリジットフォークがあったのでひとまず装着したのが、先程の写真。 うん、良い感じ。
しかしこのフォーク、見ての通り対応しているのはディスクブレーキだけ。 元々のホイールはもちろんリムブレーキ用のためそのまま使うことはできません。
さあ、どうしよう…ディスクブレーキ対応のフロントホイールだけないものかと、ストックホイールを見上げましたがこちらはタイミングが悪く規格の合うものはありませんでした。
となれば、困った時のコンテナゾーンに目を向けましょう。
ほら、あった。
同じホール数でディスクブレーキ用のハブ。 しかも、シマノ製だからメンテナンスができるカップアンドコーンタイプ。 ユーズドでも整備してコンディションアップもいけちゃう。 このハブでフロントホイールだけを組み換えてしまえば、先程のフォークが使えるぞ!
さあ、ここまで揃えば話は早いものです。
リムを傷めないように、ニップルを緩めてスポークのテンションを下げてからバラバラにカット。 そして、リムと新たに使うハブの寸法に合わせてスポークをカット。
新しいスポークとニップルで組むので、ユーズドパーツのリムとハブでも意外とキレイに仕上げることができます。
仮組みですが、これでフロントのブレーキ問題が解決。
ここから先の作業は「自分でやってみたい!」との意気込みをいただいたので、レンタルピットを利用してもらうことに。
車輪組は何も、新しいパーツで両輪とも組むだけではありません。
捨てるにはまだ早いユーズドパーツで必要な分だけ組めば、リーズナブル且つ余らせるパーツも少なくさせることができます。
フロントとリアでブレーキの種類がチグハグでも、走るのには全然問題はありません。 しかも今回は、フロントがカンチブレーキからディスクブレーキにすることで制動力が強くなるので、むしろ良い方向に転がりました。
チグハグになっちゃう相談でも楽しみにお待ちしておりますね。
明日3月21日(水)春分の日で祝日のため午前9時から午後5時までの営業となります。
ご来店の際はお間違えのないようにお気をつけ下さい。