【CHRIS KING Tech Tips】
カセット・ロックリング選び
いつも通り、オーバーホール作業をしていたとある日のこと。
クリスキングのリアハブのメンテナンスを終え、カセットスプロケットを入れて締め込むためのロックリングを取り出すと… そこには、シマノのカセット・ロックリングが…
一般的にカセットスプロケットはそのメーカー製のロックリングが付属してくるのですが、クリスキングからもアルミ製のロックリングがラインナップされています。
CHRIS KING Aluminum Cassette Lock Ring
11T / 12T ¥4,800+tax
「アルミ製だから軽量か… それだけかな?」
いやいや、シマノ製やシマノ互換のロックリングに対してただ軽量化という意味だけではなくクリスキングのリアハブにはクリスキング社製のロックリングを使用しないといけない理由があるのです。
ポイントとなるのがクリスキングのフリーボディ。 実は、カセットスプロケットをより確実に固定するために内側のスレッドがシマノのものよりも深く設計されています。 そのため、そのスレッドにしっかりと締まり込むようにクリスキングのロックリングはスレッド(ネジ山)が長くなっているのです。
ペダルを強く踏み込んだ力がクランク、チェーンと伝わるカセットスプロケットが正しく締め付けられていない状態で長期間走行を続けた場合にはフリーボディの損傷、そして交換という最悪な状況が起こる可能性が出てきてしまいます。後に起こりうるであろうフリーボディの損傷、そして交換という最悪な状況は出来ることなら避けて通りたいですよね。
もちろん、クリスキングに限ったことではなくパーツは正しい組み合わせで使用してあげましょう。