【micro SHIFT】スーパーショートゲージの本領発揮!!
MICRO SHIFTからラインナップされている3つのコンポーネント 「Advent X/アドべントX」、「Advent/アドべント」、「Acolyte/アコライト」。
この中の後半2つのリアディレイラーにはスーパーショートゲージというサイズが展開されています。
ご覧の通りプーリーを支えるケージがとっても短いのですが、これはズバリ小径車やこども車のような小さな車輪に対応するため。
実際に組んでみるとその差は歴然
今回はプジョーのBD-1タイプの折りたたみ車をリペイント、オーバーホールのご依頼をいただき、その際にコンポーネントも一新させていただきました。
リアディレイラーは元々SHIMANOのALivio/アリビオが装着されていましたが、地面との距離も親指一本分ほど。
それがAcolyteになると地面との距離もプーリー1つ分ほど高くなりました。
これで走行中に何かをぶつけてディレイラーを曲げてしまうという心配やタイヤとの距離も離れたので安心感がありますね。
さらに、チェーンのばたつきも抑えてくれるスタビライザーも装備されていますので、変速時や段差を乗り越えた際にチェーンが外れたり勝手に変速することを抑制してくれます。
以前より軽いギア比も使えて、チェーンのばたつきや外れる心配が減ったことで輪行や車に積んでどこかへ旅行した時に、その先でライドを楽しむことができるでしょう。
地面とのクリアランス以外にも。
フロントシングルのスタイルが当たり前となってきたこの時代、年々巨大化するスプロケット。その大きさに対応するためにケージも長くなっています。
しかしそんな大きなスプロケットを小径車に装着してしまうとディレイラーが段差に当たってしまったり、タイヤとの距離もかなり近くなるので万が一ディレイラーが曲がってしまうとタイヤにも干渉してしまうなど、使えるけどもっといいサイズ感のものが欲しいと感じてしまいます。
そのため極端に短いケージをしているのですが、個人的に「MICRO SHIFTらしいな」と思った点が最大ローギアの大きさ。
スーパーショートケージは昔のロード用リアディレイラーを彷彿とさせるくらい短いので、その長さだと28Tくらいまでしかギアが使えないんじゃない?と思いきや実はMAX 38Tまでとかなり軽いギアまで使うことができます。
38Tというとフロントのギア数にもよりますが、街乗りはもちろん、ちょっとした丘を越えたり急な坂道を登った時にとても頼りになる歯数。どこへ行くにしてもとりあえずこの大きさあれば安心!なサイズ感ですね。
ケージはなるべく短く、でも大きいギアも使いたい!!という矛盾してそうな要望に難なく応えてしまうマイクロシフト恐るべし。
そして子供用の自転車も想定されているのでお子さんと一緒に山に入ってMTBを楽しんだり、公園のちょっとした砂利道を一緒に走っている(走ろうとしている)お父さんにとっても嬉しいセッティングなのではないでしょうか!
ちょっとニッチな内容となってしまいましたが、こんな痒いところに手が届くカスタムができるMICRO SHIF Super Short Cageのご紹介でした。
ぜひご参考ください!