TREK 830 Rebuilt By Culture Club
誰しも欲しいものを買ったりするとき自分の理想像があって、同じものやそれに近いのモノを探すと思います。
「こんなスタイルが理想で…」「こういう使い方をしたくて」なんて皆さんそれぞれの要望を持ってお店に足を運んでいただいています。
自転車はそれ単体ではなく、幾つもの部品が組み合わさってできているため全く同じモノで組上げることはほとんどありません。パーツまで統一された完成車もありますが、結局は自分好みにグリップやタイヤ、ハンドルなどを変えていきます。
そして変えたいと思うパーツは形、色、規格と果てしなく種類が多くどれを選んだら良いか分からなくなってしまうことも多いと思います。
そんな途方もない自転車の沼の中から選びぬいて出来上がった自転車は唯一無二の相棒となることでしょう。
様々な可能性に期待して
今回は普段使いから趣味の渓流釣りの移動の相棒として、息子さんと共通の時間を過ごすためのツールとして自転車が欲しくなり、せっかく組むなら少しこだわって組みたいとご来店いただきました。
理想のバイク像をお互いにイメージしながら相談させていただき、選んだパーツたち。
少し大きめなフレームに26インチのタイヤは少しアンバランスな見た目となってしまうことを気がかりにされていましたが、ものは試しで装着した650bタイヤがすっぽり。
おかげで全体のバランスを整えることができました。
「Vブレーキ」という単語が生まれる前から幅広い調整域と確かな制動力をもたせるため、PAUL のユニークな発想のもと生まれたMotolite Brakeを装備。
独特な構造のおかげで650bのホイールサイズにも悠々と適応するモトライトは唯一無二ですね。
パーツは基本的にシルバーでまとめて統一感と抜け感を持たせます。
ハンドルはSIMWORKS Getaround Cr-mo Barをチョイス。
適度なバックシープとライズがゆったりとも、力を込めてしっかりと走ることもできます。
タイヤはこの車体のお手本になったバイクから引用。
ダートな道も走る予定でしたので足元はこれでバッチリですね。
ステムは絶滅危惧種並みに見なくなってしまったオーバーサイズのスレッドステムを装備。
こちらのステムですが、後日詳細をブログでアナウンスしますのでOSスレッドステム難民の方はぜひチェックをお忘れなく!
コンポーネントは1×9でシンプルに。
釣りのポイントごとに移動した際に少し雑に自転車を寝かせてもエンドが曲がり難いようにディレイラーはナローな設計のモデルをチョイス。
これからはフロントラックを追加したり、やりたいことがまだまだある様子でしたので今後の変化が楽しみですね。