MONGOOSE ATB Custom
とってもシブいMONGOOSEをメンテナンス&カスタムさせていただきましたのでご紹介させていただきます。
MONGOOSE / マングース は70年代、モーターサイクルの映画を見たカリフォルニアの子供たちが自転車でその動きを真似始めたことをきっかけにバイシクルモトクロス「BMX」を世界で初めて作り出した歴史を持ちます。80年台にはいち早くMTBの開発にも手を加え、BMXから得たタフさと、世界で初めてリアサスペンションを採用するなど当時先進性も兼ね備えたブランドです。
そんなマングースが85年に生産していたフルリジットのATB(オールテライン/全地形型)バイクがこちら。
ヘッド周りやリムの造形など各所にBMXを感じる作りをしつつ、26”で3×5段のワイドギアレシオを備えモデル名の通りどこへでも走りに行ける仕様となっています。
BMXとATB、MTBの融合バランスが絶妙。めちゃくちゃかっこいい。
今回はそんなベースからハンドル、タイヤを交換し、フロントラックを追加した街乗り仕様にカスタムさせていただきました。
そこまで酷使されていなかったらしく、ドライブトレインの消耗は少なかったのでクリーニングやグリスアップでさらに長く使えるように手を加えます。
ここでのクリーニングやメンテナンスはオーバーホールに近い作業です。
ディレイラーのプーリー内部やハブ内部のグリスアップなど、普段気軽に触ることのできない部分に手を加えることで使い始めてからのトラブルを抑えたり、オーナー様に状態をお伝えすることで何かあった時に少しでも不安を減らした状態で持ってきていただくようにします。(写真がなくてスミマセン…)
ハンドルはステムとの関係で選択肢がなく難しかったですが、このステムは変えたくないし、丁度いいライズとバックスイープを持つハンドルを発見したのでそちらをチョイス。
(ちなみにこれだけバックスイープが強いとどれだけ強固に固定してもハンドルがズレるので乗り方に合わせたチョイスが重要です。)
Old School Mongoose な穴あきリム。ここもBMXな雰囲気を感じるポイントです。
街乗りがメインとのことでしたのでフロントには SIMWORKS Obento Rackを装備しました。
現行品はDullメッキカラーですが、クロームが最後1点残っていたので迷わずこちらで組み付けさせていただきました。
キラッと輝くメッキフレームにまたがってスムーズに気持ちよく街中を駆け巡っていただきたいですね。