文化の交差点、
カルチャークラブは5周年をむかえます。
街の自転車屋として、週末にちょっと遠くへサイクリングする自転車、オンシーズンのレースでライバルと戦い抜いた自転車、街中のカフェに出掛けるときに乗る自転車、毎日の通勤通学の相棒の自転車、スーパーやコンビニにフラッと乗るママチャリを修理したり乗り方に合わせたパーツ交換やメンテナンスをしたり日々努めてきました。
またこの1~2年の間ではそのようなユーズドパーツを使った修理やカスタマイズだけでなく、レンタルピットで悩みながらも楽しそうに自転車を触っていく方や新しい自転車のご依頼をいただくことも多くなりました。
どんな自転車であってもより長く使い続けられるようにお手伝いを日々させていただいています。

そんなカルチャークラブは、この1月18日で5周年を迎えることになります。
これはひとえに、名古屋というローカルエリアにおいて普通とは異なるユーズドパーツの扱いや自ら調べることをモットーにしたレンタルピット、またマザーシップCirclesも含めて物事の考え方に共感してサポートしていただける皆様、各地のサイクリストやバイシクルショップの仲間の皆さまの支えがなくてはこの日を迎えることは難しかったと思います。
本当に心からの感謝を込めて、いつもありがとうございます。

恥ずかしながらカルチャークラブは毎年そっと周年を迎えていたのですが、この区切りとなる数字の5周年を迎えるにあたって、愛すべきお隣様のPINE FIELDS MARKETより「一緒に何かしようよ!」と誘いもらいました。
ワイワイと集まれないこの環境でもお世話になった皆様に少しでも感謝の気持ちを伝えたいと考えて、記念となるオリジナルのラバーコインケースを作りました!

数に限りがありますがカルチャークラブとパインフィールズマーケットの各店舗先着順で、ご来店された方にプレゼントとしてお渡しさせていただきます。 ほんの少しの気持ちばかりですが受け取っていただければ幸いです。
カルチャークラブとしては昨年末に無事リリースを迎えたオリジナルボトルを始めとして、まだ少し内緒ですが新たなアイテムが控えていたり、ライドやスワップミート、ナイトオリエンテーリング CHILL!! / チル!!、松原夏祭りなどみなさんと一緒に楽しめる時間を考えていたこの1年間でした。しかしながら、昨年始から続く新型コロナウイルス感染拡大によって油断のできない状況でどこかヤキモキする毎日を過ごしていました。
いつか必ず訪れる晴れやか日々に備えてその期待の気持ちは、今はラバーコインケースに硬貨と一緒に大切に仕舞っておいておきましょう。
週明けに愛知県独自の緊急非常事態宣言の発令が控えており、今でも引き続き店舗のご来店につきましては引き続きご予約頂いたお客様を優先的に対応させて頂いています。 ウェブショップについては入荷頻度をより高め、見やすく、探しやすくを目標に日々キーボードを叩き、中古パーツに限らず14年の歴史があるサークルズの眠れる新古品やどこも品切れのアイテムがコソッと残っていたりと、いつ見てもワクワク宝探しができるような場所と時間を店舗と共に作り上げていきます。

僕たちは自転車を信じています。
ロードバイク、マウンテンバイク、グラベルバイク、コミューターバイク、トラックバイク、BMX、ママチャリなど今ではカテゴライズしきれないほど多種多様なスタイルの自転車があります。 それらを選り好みせずその人が大切に乗っている、大切に乗り続けたい自転車すべてを愛しています。
SNSを開けば毎日のように流れてくる新製品や高機能のモノたち。 もちろん最新のモノはより速くより軽く、機能向上が図られていることに違いはないのかもしれませんが、そこだけに注目した情報にただ右往左往させられてただ消費され、それによってまだ使えるモノたちが捨てられていくことも表裏一体の事実なのです。 そんな悲しくもったいない現実から目を背けること、それ自体に興味を持たないことに対して警鐘を鳴らすことも僕たちの役割だとヒシヒシと感じています。

自転車に限らず何事に対しても「自分の使い方や考え方に合ったモノ」を見つけ出し、そのモノを深く理解して「自分の手で触れる=直せる」ようになることがより永く大切に使い続けていただける秘訣だと常日頃思っています。
抽象的かもしれませんが、それが叶った先には今よりも楽しく笑い合える道が広がっています。 小さかった頃に自ら道を調べていつもよりちょっと多めにお金を持って、意を決してママチャリで向かった隣町は輝く未知の世界ではなかったでしょうか?
“自ら転がりだす勇気を内部に生み出し、それをコントロールするために自身の力で慣性を得る。”
そんな誰しもが持つ「自転力」を信じてペダリングして行けるように、そのハードルを越えるために、ほんの少し背中を押せるようなお手伝いに今後も尽力させていただければと思っています。
僕は自転車の力を信じています。
それは、自転車を通じて出会えた皆様が、あなたが何よりも素敵で、この先に広がる世界がどんなものであっても一緒に見たいと心から思えたから。
2021 01 15
Culture Club / Circles
加茂 響
CULTURE CLUB from SATO on Vimeo.