BIKE to 建築
Instagramで#BikeToタグを見ると、色々な写真が出てきます。チャリできた系セルフィーや、俺の自転車かっこいい系写真、BikeValetやクリティカルマス、BikeToWorkなどの社会派、謎のセクシー姉ちゃん、ロードやMTBレースだけでなく音楽やアートのイベント写真など、自転車で行うアクティビティがだいたい網羅されている(気がする)。
人それぞれにBikeToの目的地は色々あると思うけど、建物を観に行くというのもオススメです。建築は写真や図面で見る事と、実際にその場を体験する事の理解の差がとても大きいのです。建築を学ぶと最初にだいたい言われのが「まず敷地に行け!」。
名古屋近郊、といっても自転車で行ける範囲は広いけど、そこにしか無い名作がいっぱいあります。
その中で、6月4日に多治見に新しくオープンしたモザイクタイルミュージアムの設計が藤森照信だというのを聞いて、俄にライド欲が湧いてきております。
藤森照信は、建築史が専門でありながら、建築探偵という名前で、建築の成り立ちを面白くわかりやすく伝えてくれるのと同時に、赤瀬川原平と路上観察学会を結成しトマソン探しを行った人。45歳で初めて建築を設計し、プロがやりたがらない施工のみを行う縄文建築団を作り、バナキュラー(土着的)でありながらも、誰も見たことが無い新しい建物を設計している。いつもガハハと笑っている印象で、河合隼雄や養老孟司や小沢昭一等々と並ぶ、個人的憧れの粋な老人のひとりなのです。
そんなざっとした説明より、2013年のあいちトリエンナーレで名古屋市美術館の横にあった中に浮く茶室「空飛ぶ泥船」で覚えている人もいるかも知れない。著作も面白いので是非読んでみて下さい。
さて、そんな藤森建築としか形容できない建物達は、モザイクタイルミュージアムの他に、近江のラ・コリーナ、浜松の秋野不矩美術館、掛川のねむの木こども美術館などがあります。ちょっと遠いけど、帰りはビールでも飲みながら輪行の予定で行けば大丈夫でしょう。ライドが気になる方は、SimWorksのもんじゃまで。(トップの画像は以前に行った長野の高過庵です。)
#BikeTo タグはカオスな写真で埋まっているけど、その後に何かつけて#BikeTo◯◯ とやると、ほとんど写真が無くなります。たまに同志がヒットしたりするのも嬉しい反面、先を越された悔しさがちょっとありますね(笑)。みんなのBikeToも楽しみにしています。