失敗と共にあらんことを
今日は1月の第2月曜日、今では「成人の日」と制定されていますね。 成人になられた皆様、おめでとうございます。
「成人」とは「人」に「成る」と書きますが、果たして何がどうなると人に成るのでしょうか?
成人式でも壇上からのお話で聞かれた方もいるかもしれませんね。
考え方はそれぞれにあり無数に存在すると思いますが、僕は「判断」と「決断」ができるようになることと考えています。
今日は丁度、その判断と決断をするタイミングがありました。
年末の大掃除により発見や仕分けされて持ち込まれたパーツを「まだ使えるか」「どこに傷があるか」とチェック。 カルチャークラブにはそのようにして集まった多くの中古パーツがあります。
もちろん「中古パーツ」といっても、過去に誰かが使用していた物もあれば長期展示により残念ながら傷などが付いてしまった物、モデルチェンジによる型落ち品など様々です。
人によっては「新品でなければ意味がない」と唱えることもあります。 もちろん、メーカーが最善の状態で提供してる物は大変素晴らしく魅力的です。
しかし、全ての状況下でそれが最善ではないこともありますよね。 バイトを頑張って貯めたお金が目標に足りない、ツーリングの途中やレースの前日で取り寄せでは間に合わないなど。 そのような時、判断によっては新品でなくても意味があるのが中古パーツとなるかもしれません。
ただ、多くの同形態のお店と同じく中古パーツに対する説明や保証は基本的にはありません。
興味を持ち、実際に手に取って、必要となる情報を調べたり状態を細かく見たりして、まだ使えるかを自らで判断と決断をしてもらっています。
そこには必ずしも成功だけがあるわけでなく、時には失敗や無駄となってしまう買い物もあります。
ただそこで立ち止まることなく、失敗した悔しさや発見できた嬉しさを経験値として捉え、より深く自転車や社会と向かい合って成長していくための機会だと考えています。
それに伴い、中古パーツの売買にはノークレーム・ノーリターンというシステムが存在します。
これは決して突き放しているわけではないということです。
失敗を失敗とせず、次の段階へ進むための糧としてより深い知識と技術を身に着けていただくことがカルチャークラブの願いです。
遠い昔、遥か彼方の銀河系でマスター・ヨーダが教え子に「The greatest teacher, failure is / 最大の師は失敗じゃ」と説いていました。 まだ僕らにフォースはありませんが、いつも傍らにあるスマートフォンと呼ばれる道具が、ありとあらゆる世界へと導いてくれます。
経験と知識を頼りに自らで判断と決断を下し、その結果が失敗であってもそれを学んでいきましょう。
そして、人に成りましょう。