不動如山 -Spoke thread keep tight- スポーク&ニップルの緩み留め
動かざること山のごとく。
武田信玄率いる武田軍の軍旗に印されていたと言われている「風林火山」、孫子の兵法書から引用された物だそうですが、今回その一説から「不動如山」をタイトルに使わさせていただきました。
自転車って動くじゃん。 「其疾如風」の方が自転車屋が使う言葉としてはいいんじゃないの?
いいえ、動かしたい所があるのであれば動かないようにしたい所もあるのです。
今回は自転車にとってなくてはならない車輪の中のスポークについて。
車輪の構成としては「回転、軸を担うハブ」、「枠を作るリム」、「ハブとリムを繋ぎ車輪としての形を支えるスポーク、ニップル」となっています。
スポークとニップルにはネジ山があり、そのネジの締め量で車輪を正円に近づけて荷重がかかっても歪みが出にくくなるような強度を作ります。
そんなスポークとニップルのネジ山、走行中の多方向からで力の加わりや振動でスルスルと動いてもらっては困ります!!
そこで緩んで欲しくないスポークのネジ山に、Spoke Prep / スポーク・プレップと呼ばれる低強度のネジ固定剤を使う事で緩みづらくしています。
下のスポークがプレップを塗布した状態です。
また、プレップ以外にも緩みづらくする方法もあります。
最近発売となったSAPIM Secure Lock Nippleは、ニップルの外側から点圧が掛かっており、スポークを入れていった際にネジをかしめた様な形となるので緩みにづらい構造となっています。
まさに「不動如山」。
カルチャークラブではプレップもニップルもお選び頂けます。
もちろんレンタルピットでホイールを組み上げる際にも使っていただけます。
その他、自宅用に購入しても使う頻度が・・・なケミカル類をご使用いただけますので是非クリーニングやメンテナンスにご利用くださいね!