リムに無理は禁物 – リム幅とタイヤ幅の関係性
自転車に乗っていると宿命とも言えるタイヤの消耗。
ノブ(ブロック)が削れていったり、サイドにヒビが入ったり、乾燥してパリパリになったりと症状は様々。 交換しようとお店に行けば、「今ついてるのと同じ感じのタイヤで」や「今のより太いのありますか?」なんて会話できるけど、ウェブショップでタイヤを探していると、「これ使ってみたいけど、自分のホイールにはまるのかな?」と疑問に思うこともあるはずです。
今回はそんな疑問を少しでも解消すべく適正なタイヤの太さについてのお話です。
適正なタイヤの太さというのはリムによって決まります。 (もちろんフレームのクリアランスも重要ですよ。)
リムそれぞれに対する適正なタイヤの太さは、リムの内側の幅の1.4から2.4倍までの数値とされています。 1.4倍よりも小さいとビードが上がり切らずにタイヤが歪んでしまったり、2.4倍よりも大きいとビードがしっかりとはまらずタイヤが外れやすかったりと大変危ないです。
では実際に測ってみましょう。
今回用意したのはVeloCityのDeepV(で作ったハンガー)。
測るのは外幅ではなく内幅です。
外幅が同じでもリムの厚みによって内幅が異なる場合があるので、手間ではありますがタイヤを外してちゃんと内幅を測りましょう。
DeepVの場合は約13mmなので、1.4倍の18.2mmから2.4倍の31.2mmまでが適正なタイヤの太さとなりますね。 WTBのThick Slickは25cと28cなのでOK、SimWorks by PANARACERのHOMAGE(700c)は43mmなのでNGといった感じです。
じゃあDeepVに32mmのタイヤははまらないのか? いえ、恐らくというよりも、はまってしまいます。
先程のはあくまでも適正と言われている数値なので、少し細かったり太かったりしても使用することができますがそこには「何か起きるかもしれない」というリスクがあることをお忘れなく。
何かが起きるリスクがあるかないかを知っているだけでも、ライドでの安心感が変わります。
さあ、一度調べてみましょう!