新たな道を繋ぐために – レンタルピットでオーバーホール
日頃気になる自転車の汚れやあれやこれや。
ちょっと長く自転車に乗っていると聞こえてくる『オーバーホール』という単語。
今回はこのオーバーホールをレンタルピットを使って自分でやってみませんか? と言うお誘いです。

『オーバーホール』とは?
に対する回答としては「車体についているパーツを全て取り外して、グリスを足したりワックスで磨いたりする作業の事?」では、私たちにとっては不正解です。
正解は「車体のパーツを全て取り外して、それら部品を点検、修理をする事。 その上で綺麗に清掃し、正しく動作する状態に戻す事」だと思っています。
自転車には分解して見ないと、どんな状態になっているのか分からないパーツがたくさん有ります。
ハブのベアリングやヘッドパーツの中身、BB(クランクとフレームを繋ぐパーツ)の状態、主に回転系統のベアリングと呼ばれるパーツ達なのですが、その他にも動きが求められる変速機などの部品など多くの箇所をチェックします。
そのチェックに合わせて、せっかく部品を外したのだから綺麗にしましょう、と言うことで念入りに磨いているのです。

オーバーホールとなるとハードルが高そうに思えますが、少しずつ、一つ一つ作業をこなしていけばまったくもって怖くありません。
他の自動車やオートバイなどの部品点数に比べてしまえば、自転車なんて圧倒的に少ないのは事実です。

では、作業を分けて考えてみましょう。
・自転車の分解
この際ビニール袋や小分けに出来る真空パックなどがあると便利です。 また不安な箇所は写真などで現状を残しておくのが大切。
・パーツ、車体の洗浄、ブラッシュアップ
もし自宅に眠っているパーツなどがあれば、一緒に綺麗にしちゃうとパーツBOXの整理も出来て一石二鳥!
・自転車の組立
分解する時に自分がどんなセッティング、フィッティングで乗っていたのかをメモしておくと便利です。
この大まかに3つの作業を分けられるのですが、これらの作業を全部一日で完結させようとすると大変なので日を分けてやってしまいましょう!
作業を分割、時間も分割して使えば、大切な休日をいろんな事が楽しめる日になると思います。

上記にも挙げましたが、全く新しい仕様に変更するのでなければ、自転車から外したパーツを順番に取り付けをしていくだけなので、正しく取り付けされている状態をメモや写真に残して置くと自転車を組み立てる際にスムースに作業出来ます。 もちろん作業中に修理や交換が必要な箇所を発見することもあるでしょう。 しかしそれが本題なので、出て来た問題をその都度しっかりとクリアしていきましょう!
このトラブルシューティングという作業を行うことにより、ライド中の「もしも」に、ほぼ対応できるようになりますので、より多くのそしてより遠くへのチャレンジライドはしやすくなります。

『オーバーホール』はライド時のポジショニングや、走行中のトラブル対応に対する予備知識、自転車の状態を見つめ直すとても良い機会になるので、トライする事でたくさんの収穫がある事でしょう。
バラバラにしてまた組み立てる。
授業中にペンをバラしてペンがどんな仕組みでできているのかを観察していた気持ちで、工具やケミカルが揃っていて、自転車に関する不安な事が相談できる私たちがいるレンタルピットでオーバーホールをやってみてはいかがでしょうか?
Text yuya