するりと羽衣が落ちるのを見た。〜アルマイトを処理を剥がすとは
カルチャークラブの隣の公園では遂に蝉が鳴き始めました。
まだけたたましい音では無いのですが、きっと直ぐに驚くほど生命的に鳴き続けるんだろうなと出勤してきた今日。
爽やかな日差しに誘われて、川に飛び込みに行ったあの日。
川辺で火照った体を冷ましにきたのか、女性がゆっくりと身につけていた羽衣を…
なんて過去は特になかったのですが。
そんな妄想も浮かぶ今日この頃
ちょっと面白い加工をしてらっしゃる方がいたので
ちょっと拝見させて頂きました。
今回の作業はアルマイト塗装を剥ぐ
物はコチラ。
Blackカラーでアルマイトされている
アルミ製のボトルゲージ位置をズラすためのアダプターです。
コチラをシルバーにしたい!との事。
紙やすりで磨く?
そんな事をしたらもう汗だくになりますよこの季節。
そこはスマートに行きましょう。
アルマイト塗装とは何だろうか。
アルマイト塗装とはアルミ素材の酸化性質を用いて行う、表面処理の方法の事を言います。
小難しい化学の話になるので詳しくはアルマイト処理を行なっている会社、ミヤキさんが丁寧に説明してくれているので是非コチラを参考書としてご覧ください。
このミヤキさんはMTBライダーの方なら聞いた事があると思うのですが、サスペンションのストロークパイプ部に施されている”カシマコート“を開発された会社です。
で、このアルマイト、要は酸化被膜なのでアルカリ性の溶剤に浸すと酸化還元反応により膜を壊してしまいます。 そうすると被膜とともに染料も抜けてくれますのでカラーが取れるという事ですね。
もちろんアルマイトを剥ぐことによって腐食に対する耐久性などが落ちてしまいます。
また、高精度が必要である部分のパーツに関してはメーカーさんが必死で作り出した精度が保てなくなってしまうので絶対にやめましょうね!
何でも場所を考えず、できるからやっちゃおう!
ではなく、一度立ち止まってよく考えた上で実行しましょうね。