F/F or F/F-トラックハブFixed/Freeとは
こんにちは。
桜もピークを過ぎ始めました。
実は葉桜になり始めた頃の方が心地良く爽やかな気分なって来るユウヤです。
さて、タイトルにもあるシングル用のハブをみていると出てくるFixed/FreeやFixed/Fixedとはなんじゃろか。
そもそもFixedって何でしょうか?
Fixedとは固定された、もしくは直したという意味です。
つまりFixed/Freeとは、固定コグ用の加工とフリーコグ用の加工がなされているという意味合いです。
固定ギアの自転車とは?
簡単に理解してもらうには後ろにペダルを漕げば後ろに進む自転車です。
もちろん前にペダルを踏み込めば前に進みます。
現在使用されているシーンは競輪や、オリンピック競技にもなっているパシュートなどのトラック競技がメインとなっています。
その他にもクリテリウムやTrackloCrossというレース。
はたまた街中でも見かけるんじゃないかなと思います。
10年程前に一斉を風靡したピストバイクと言えばいろんな事を思う方もいらっしゃるでしょう。
ピストバイクを皮切りに自転車にどっぷり。なんて方もいらっしゃるんじゃ無いでしょうか?
僕もその中の1人です。
チェーンを使用して後輪を駆動させる仕組みの自転車はそもそもみんな固定ギアだったはず。
コグの中にペダルを踏めば動力を伝え、踏むのをやめると空転する。
フリーギアというものが誕生したのは18世紀の終わり頃とされています。
今、誰しもが乗っている自転車の原型はこの固定ギアだったのです。
じゃあハブによるFixedとFreeの違いって?
少し話が逸れたかもしれません。
ハブの中にあるFixed/Freeの違いに話を戻しますね。
シングルフリーコグやボスフリーコグの交換をした事のある方は
後ろにペダルを踏めば後ろに進む。
という部分に違和感を覚えたかもしれません。
これらのコグは進行方向に向かってネジが締まるようにハブシェルにネジ山が切られています。
という事は逆方向、つまり後ろ側にペダルを踏み込むとコグが緩んでしまう訳です。
じゃあ固定ギア後ろに進め無いじゃん。
いいえ、ちゃんと緩まない仕組みがあるのです。
それはロックリングと呼ばれる緩み留めナットのようなものを取り付ける機構です。
このロックリングはコグとは反対方向に向かって締め込む逆ネジ式になっていますので、フリーコグ取り付け用のボディーより一回り程小さくなった部分にスレッドが立てられてます。
逆ネジになっている事によりコグが緩む方向に力がかかってもロックシングは締まる方向の力がかかり、コグが外れないという事ですね。
また、固定コグが着くか着かないかはこの段差を見れば一発でわかりますね。
フリーコグ側のスレッドにも固定用コグは装着可能ですが先に述べた通り、
後ろに踏み込むとコグが緩んでしまい大変危険ですので絶対にFixedタイプのボディに装着し、ロックリングを付けてくださいね。
Fixed Gear Bikeが好きすぎて
Fixed Gear Bike、Track Bike、Pist Bikeなどたくさんの呼び名がありますが、
実際に跨りペダルを踏み始めた時の感覚は独特です。
僕が初めてこの自転車に乗り始めたのは高校2年生の時でした。
それ以来このFixed Gearという仕組みの自転車があったおかげで、たくさんの事を知れました。
それこそタイヤ交換や簡単に交換が可能な部分の交換。
基本的な修理など。
シンプルだからこそ構造を理解しやすく、突き詰めると奥が深い。
乗っていて、触っていて本当に楽しい自転車だと思います。
トラブルも少ないのもありがたいポイントです。
シティークルージングは勿論、気持ちがあればツーリングまで走り抜けることのできます。
Culture Clubにいるスタッフは誰もがピストバイクを各々のスタイルで乗り続けていますのでお気軽に「ピストバイクのことで…」と声を発してみてください。
頬を綻ばせて熱い思いをぶつけさせていただきます。