オーバーホールは「改良」のタイミングでもあります。
ここ最近、勇者がオープンワールドを駆け回ってお姫様を助ける某伝説のゲームをやりこんでいます。
やったことのある方ならわかると思うんですが、あれって武器をいろんな素材と組み合わせたり、素材同士で組み立てたりとカスタムすることができるんですよね。
敵や対象のオブジェクトに対して有効な組み合わせをしてあげるとそれまで以上に楽に倒すことができたり、組み合わせ次第で早く遠くへ移動できたり、道具を「改良」していくことで今まで以上に快適に事を進めることができます。
さらにはユーザーがそれぞれの考え方で武器を構成し、共有することで自分の世界でも試すことができる。
ストーリーはもちろんですがこれが本当に面白くてハマっています…!
オーバーホールは改良のチャンス!
と、自転車とは関係のない話から始まりましたが、自転車もこのゲームのシステムの様にいくつものパーツによって構成されており、その人に合わせたバイクにすることができます。
そしてそのバイクの「改良」を行うのにちょうど良いタイミングがオーバーホールになります。
作業を始めてまず「交換が必要なパーツ」「メンテナンスすれば使えるパーツ」「そのまま使用しても問題ないパーツ」などそれぞれの状態を把握し対応を考えていきます。
例えば今回オーバーホールした HUNTER CYCLES のバイク。
チェーンの錆びと伸びが出てしまっていたので新品に交換。しかしスプロケットは摩耗していなかったので磨いて再利用。といった具合です。
また、交換したチェーンには錆びにくさを優先してウェットタイプのチェーンオイルを塗布し今後の対策もちゃんとしていきます!
組み方も改良できるポイントです。
さらに細かい内容になってきますがオーバーホール中、しばしば「ここはもっとこうしたほうがいいよな」と思う点も出てきます。
パーツ構成ももちろんありますが、どちらかというと「組み方」で気づくことが多いです。
今回の場合ステムとセンタースタンド。
カンチブレーキのワイヤー受けと一体になったステムですが、出口でワイヤーが擦れてレバーの引きが少し悪くなっていました。
対策としてライナー管付きのキャップに変更し動きをよくします。金属同士が擦れることを防げるのでワイヤー自体の寿命も伸ばせることになりますね。
センタースタンドはフレームの塗装が固定によって割れてしまっていたので見栄えと傷防止、ずれ防止を兼ねてテープを巻きます。構造上、どうしてもズレたりするのでテープで養生しておけば傷も増えずに済みます。
ブレーキを良いものにしたり、ハンドルを新しいものに交換するなどよくある内容はもちろん、車体を分解するからできるこういった細かい改良はオーバーホールならではですね。
普段乗っていて気にならない部分ではありますが、僕たちは時間が経っても調子を維持できるようバイクの状態を確認しながら作業を行っていますのでオーバーホールをお考えの方はぜひご相談ください!
ちなみにスクールではこういった細かいTipsなんかもレクチャーしています。
定期開催もしていますのでぜひホームページやインスタグラムのチェックもお願いします!