【ホイール救出劇】あなたの自転車お直しします!
ある日、カルチャークラブに一本の電話がかかってきました。
「車輪が曲がってしまって乗れない状態なのですが、これって修理できますか…?」
と、少し不安な声色で相談いただいたお客さま。とりあえず状態を確認しないことには詳しい修理内容をお伝えできないので店頭まで持ってきていただくことになりました。
そして持ち込んでいただいた車輪がこちら。
僕らでもたまにしか見ないくらいぐにゃりと曲がってしまったホイール。これは乗れませんね…。
直すためにまずは各部を詳細に診察。
幸いなことにホイール以外は特に問題なし。破損している可能性の高かったハブも再利用できる状態であるとわかりました。
ということはリムとスポーク、ニップルの3点を新しいものに交換すれば乗れるようになるということ。
ホイールごと交換して直すこともできますがモノの状態をよく見て組み直すことで、使えるモノは再利用しつつ、コストを抑えることができます。
いざ組み直し。
早速新しいリムとスポーク、ニップルをお客さまの乗り方、予算に合わせてチョイス。
この時は作業に空きがあったので1日お預かりして修理。
このようにモノをバラして組み立てることが比較的容易に行えるのは自転車ならではの修理です。
身の回りのモノは交換ができなかったり、できたとしても全て交換しなければ直らないモノが多数存在します。
それが当たり前になっている世の中ですので、「バラして故障した場所だけ直す」という修理ができるものを直さず取り替えてしまうのは勿体無いですよね。
それに直すということはそのモノ自体を永く使うことができるということにも繋がります。
ちなみに僕たちが手組のホイールをおすすめしているのもこれが理由だったりします。
いわゆる完組ホイールは場合によっては直すこともできますが、パーツの入手が大変だったりそもそも販売されていなかったりすることがあり部分修理ができないことがありますからね。(だからと言って完組ホイールがダメ、ということではありませんよ!)
今回のように上手くいく場合と、どうしてもお直しできない場合もございますので、まずは僕たちにご相談ください!
もちろん壊れていないけどブレーキ面が摩耗して交換時期が迫っていたり、乗り心地を変えてみたいなどの理由でリムを変えてみたい!という方も大歓迎ですよ。