【Circles Original Mama Chari】次の乗り手を待っています。
どうも大作です。
突然ですがカルチャークラブで日々の営業をしていて何かとよくメンテナンスする自転車は、実は「ママチャリ」だったりします。
日本という国で独自の発展を遂げたママチャリは近所へ出かける足として使うことも、通勤で毎日の移動に使ったり、スーパーで買った荷物をカゴに入れて明日の予定をぼんやり考えながら自宅へ向かったりと、日常に深く深く溶け込んだどんな自転車より身近な存在です。
実はそんなママチャリをサークルズでも4、5年前までオリジナルでペイント、組み立て、販売しておりました。
国産のフレームに乗り方に合わせたオプションも用意された「サークルズオリジナルママチャリ」。
今回は7年ほど前にご購入いただき、ありがたいことに長く大切に乗っていただいた車体。
乗らなくなってしまったのでカルチャークラブにて引き取らせていただきましたが、細部を見てみるとメンテナンスすればしっかり乗れる状態でした。
ママチャリこそオーバーホール。
前職である自転車量販店で毎日のように酷使されている自転車を見て「これをしっかりメンテナンスすればもっと長持ちするのにな」と感じていたこともあり、今回はある意味僕の中でやってみたいことの一つができました。
それはママチャリのオーバーホール。
技術の進歩や新しい規格で少なからず複雑化しているスポーツタイプとは違い、ママチャリの構造は数十年変わらず、シンプルゆえに頑丈で直しやすく、修理のコストも抑えられる。元が安いだけあってどうしても買い替えられることが多いママチャリですが、モノとしての特徴にフォーカスするととてもメンテナンスに向いているんです。基本的にどの自転車店でも修理できますしね。
ということでオーバーホールしていきます。
今回は詳細は省きますが、以前上げた NISHIKI のリビルド動画の内容とほぼ同じことをやっています。そのまま使えるパーツは綺麗に、交換が必要な部分は新しいものに。乗る人が安心して毎日乗ってもらえる様メンテナンスしていきます。
そうして出来上がったママチャリがこちら。
Circles Original Mama Chari 27inch Rebuild by Culture Club
¥19,800-(税込)
SOLD OUT
ぱっと見写真では分かりにくいですですが、細かいところが変わっています。
まずタイヤ。滑ったりパンクしたりトラブルの元にもなりますので新しいものに交換しました。
タイヤは黒色が実は一番耐久性やグリップの良さがいいんです!カラーが入ったタイヤも可愛いんですが、実用性重視でいきました。
手が触れるグリップは長年使っていただいたおかげですり減ってしまっていたのでこちらも交換。
泥除けの色と合わせてみました。サドルは状態が良かったのでそのまま使います。
交換が必要かもと思っていたチェーンはまだ消耗していなかったので洗浄、注油して再利用。
その他各部分グリスアップや注油、調整を施し出来上がり。
球体ペイントで塗っただけあって磨くと深く鮮やかなネイビーが顔を出しました。
7年使われた自転車は次の7年、10年使われるため新たな乗り手を待ってます。
T字型のハンドルは立ち漕ぎ時に力をかけやすく、それでいてゆったり乗れる形でもあります。スカートでも跨ぎやすいTHE ママチャリな形ですので老若男女様々な方にマッチする自転車ですね。
店頭にて販売しておりますので、気になる方はぜひご相談、ご来店くださいね!